妹尾武の「港めぐりツアー2017」長崎公演レポートを、フリーライター・福地晃弘氏に執筆いただきました。
臨場感あるコンサート会場の様子をぜひお楽しみください。
コンサート当日、快晴に恵まれた長崎港を望む
今年で13回目を迎えた妹尾武の「港めぐりツアー」。横浜を皮切りに福岡、長崎、神戸の4ヶ所で行われたコンサートの長崎公演(2017年6月4日開催)をレポートする。
この日の長崎は快晴。最高気温は26℃を超え、半袖が心地よい程の陽気だ。会場周辺には、グラバー園、大浦天主堂のほか、軍艦島上陸クルーズの出発港もあり、長崎の定番観光スポットが密集している。
運が良ければ会場すぐ近くの港に大型客船が停泊することもあり、圧倒的なその外観は一見の価値がある。
コンサート翌日、会場近くの港に寄港していた大型客船。ほとんどビルである
会場の旧香港上海銀行長崎支店は、国の重要文化財に指定された1904年建設の石造りの洋館。
午前9時から午後5時までは建物内が一般公開されており、明治・大正の重厚なモダン様式を偲ぶことができる。
旧香港上海銀行長崎支店は、建築家・下田菊太郎が設計した石造りの洋館
左:コンサートは異国情緒あふれる1Fのホールで行われた
右:2F、3Fは当時の面影を残す瀟洒なモダン建築
コンサートは、かつて銀行窓口だった1Fホールで行われた。異国情緒漂うホールの高い天井にはクラシックなシャンデリアが飾られ、床や柱は艶やかに輝いている。開場と同時に60程度の席はあっという間に満席となり、静かに主役の登場を待っていた。
定刻の18:30、国道499号線に面する正面扉が閉まると、車の排気音はくぐもった優しいノイズに変わり、ブラインドの隙間からはわずかな光が差し込む。しばらくして会場後方から主役の妹尾武が登場。拍手に包まれながら観客に深々と一礼をすると、「四季〜そして僕は海に還る〜」から演奏をスタートした。
妹尾の演奏が始まると、会場の空気は一変
『ARIA』というアニメ作品のために書き下ろされたこの曲は、ノスタルジックな旋律が意識を深い海の底へと誘うような名曲だ。妹尾が柔らかなピアノタッチで音を奏でるたび、この会場だけがゆっくりと世界から隔絶されていくような甘美な印象を覚える。
演奏は続いてオリジナル曲「サクラ咲ク」へ。舞い散る桜を思わせる印象的な旋律は、終盤に向けてエモーショナルに展開し観客の心を揺さぶる。ふと天井を見上げると、国道を走る車の反射光が、不規則な光芒となってキラキラと輝いていた。偶然の光のインスタレーションも相まって、港めぐりツアーは最高の幕開けを迎えた。
演奏が終わると妹尾武がMCで語る。「今日は港めぐりツアーにお越しいただきありがとうございます」「長崎公演は雨降りのことが多くて、こんなに天気がいいのは本当に珍しいですね」「昨日は福岡の門司港でコンサートがあって、今日は特急かもめに揺られて長崎までやって来ました。途中、少し眠ろうと思ったのですが、車窓からの景色が素晴らしすぎてなかなか眠れませんでした」「それでは13年目の港めぐりツアー、ただいまより皆様と一緒に出港したいと思います」。
最初の演奏を終え、観客に語りかける妹尾武
続く楽曲は、ニュース番組NEWS23のオープニングテーマになったKOBUDO -古武道-のオリジナル曲「翼」、そしてアストル・ピアソラ作曲の「リベルタンゴ」だ。どちらもリズミカルかつパワフルなアレンジで、柔らかだった空間に一転して力強く、情熱的なフレーズが響く。演奏は一段高いステージではなく観客と同じフロアで行われているため、激しい曲ではペダルを踏み込む振動が客席にも伝わってくる。この臨場感こそ、港めぐりツアーの魅力である。
「リベルタンゴ」では演奏前に「今日は特別に“長崎フレーバー”を加えて演奏します」と妹尾からの宣言があった。あまりの自然さに全く気がつかなかったが、イントロには内山田洋とクール・ファイブの名曲「長崎は今日も雨だった」の1節が含まれていたらしい。「みなさんわかりました?でも、こういう時に限って、雨が降っていないというね(笑)」。
続いて始まったのは、港めぐりツアー恒例の即興演奏コーナー。観客が選ぶ3つ、4つの音をモチーフに、妹尾が即興曲を演奏し「カタチのないプレゼント」として贈る粋なコーナーだ。
最初に登場した女性が選んだ4音はマイナースケールの音階で、誰がどう聞いてもド演歌調。「これは……『夜桜お七』みたいですね(笑)」。この難しいオーダーを妹尾がどう料理するのか観客が固唾を飲んで見守っていると、やがて4音を軸にしたリフが奏でられ、そこに和音が重なっていく。いつしか演歌のイメージは消え、短調ながらも強い決意を感じさせるドラマチックな楽曲へと早変わりしてしまった。演奏が終わると観客からは割れんばかりの拍手喝采。誰もが音楽という名の魔法にトリコになった瞬間だった。
即興曲コーナーに立候補した男性と、軽妙なやり取りをする妹尾武
続いて登場した男性は、妹尾の力量を試すかのようにアバンギャルドな3音を選択、しかも曲調のオーダーは「爽やかに」である。妹尾が音を確かめるように鍵盤に触れていると、不協和音のように聞こえた3音は、まるで必然の3音であったかように力強いリフへと変化を遂げた。まったくもって羨ましい天賦の才である。演奏が終わるとまたもや拍手喝采が巻き起こり、「いや〜、ちょっと爽やかぶったね!」と妹尾は照れくさそうに笑った。こうして、毎年恒例の即興コーナーは大喝采のうちに幕を閉じた。
左:コンサートは折り返しを迎え、会場周辺は夕闇に包まれる
右:会場内にも夜の雰囲気が色濃く出始める
やがて会場周辺が美しい黄昏に包み込まれると、休憩を挟んでコンサート後半がスタート。1曲目は妹尾の敬愛する映画『男はつらいよ』のテーマ曲、続いて映画『海の上のピアニスト』より「Playing Love」が演奏された。夕暮れの港町というロケーションに、これ以上マッチするものはない素晴らしい選曲である。
コンサート後半は、観客のアンケートにもとづくリクエスト曲の演奏が中心となる。「おしえて(アルプスの少女テーマ曲)」「Just the Way You Are(ビリー・ジョエル)」「僕らが旅に出る理由(小沢健二)」「イパネマの娘」など、妹尾が応えた演奏曲はバラエティに富んでおり、音楽性の広さを感じさせる。
妹尾武のオリジナル曲も多数リクエストされ、「いま、会いにゆきます(TVドラマテーマ曲)」「明日は来るから(東方神起)」「新大阪(ゴスペラーズ)」などが演奏された。「新大阪」は、現在は夫婦となった2人が、恋人時代に聞いた思い出の曲としてリクエストしたものだ。アンケート用紙に書かれた観客一人ひとりのエピソードを読み上げながら、リクエストに少しでも応えようとする妹尾のサービス精神が素晴らしい。
リクエストコーナーではその年の流行歌がリクエストされることが多く、ある年はどの会場でも「Let it go(映画『アナと雪の女王』挿入歌)」が大人気だったという。今年は“ある曲”のリクエストが必ず来る!と踏んだ妹尾は、事前にその曲を練習していたがどの会場でもリクエストがほとんどなく、今年は予想を大きく外したという。その“ある曲”とは、星野源の「恋」である。曲名を聞いた会場から「ああ〜」のため息と拍手が起きると、「せっかくだから、やりましょうか?」とダンサブルなアレンジの「恋」が披露された。リクエストコーナーでは合計12曲が演奏され、こちらも大喝采のうちに終了した。
さて、2時間ほどのコンサートはあっという間にエンディングである。ラスト2曲は、妹尾自身の出世作となったゴスペラーズ「永遠に」から始まった。“会いたくて会えない夜 想いを空に広げて”という歌詞で始まるブリッジの後、たっぷりの間を置いてサビのリフレインを奏でた妹尾。その瞬間、まるで申し合わせたかのように車の往来が途絶え、静寂の中にピアノだけが響きわたる数秒間が生まれたのは実にドラマチックだった。感極まって涙を流す観客もおり、この日のクライマックスといってよい美しい場面となった。
最後の1曲は、波乱万丈の人生を想起させるオリジナル曲「ワンダフルライフ」。疾走感溢れるこの曲は実にライブ向きの楽曲で、最後の一音まで駆け抜けるように演奏をしてコンサート本編は終了。そして鳴り止まぬ拍手に応えたアンコールでは、アンドレ・ギャニオン作曲「めぐり逢い」が演奏された。
アンコール曲「めぐり逢い」を演奏する妹尾武
この場に集まった観客たちへの感謝の気持ちを一音一音に込める妹尾と、その姿を瞼に焼き付けようと熱心に見守る観客たち。演奏家と観客の素晴らしいヴァイヴが、歴史あるモダン建築の空間を濃密に満たしていた。
会場を出るとあたりにはすっかり夜の帳が下り、夜空には美しい月が輝いていた。日本三大夜景の一つに数えられる長崎港の美しい夜景を見ながら、多幸感に包まれ帰路に着いた観客も少なからずいたことだろう。
終演後、会場の真正面にはロマンチックな長崎の夜景が広がる
港めぐりツアー13年目の歴史においては、空席が目立つ年もあったそうだが「継続は力なり」を合言葉にコンサートを重ね、現在はすべての会場が満員御礼になるほどの盛況となっている。妹尾武が観客との掛け合いで紡ぎ出す音楽と、歴史ある各地の会場が作り出すその場限りのマジックは、きっとあなたやあなたの大切な人にとって忘れられない体験となるだろう。
妹尾武の人柄が感じられるこの温かいコンサートを、ぜひ一人でも多くの人に味わってほしい。そう感じた長崎の夜だった。
【妹尾武 港めぐりツアー2017 長崎公演SET LIST】
1.四季〜そして僕は海に還る〜(作曲:妹尾武)
(ARIA The ORIGINATION ピアノ・コレクションII「ディパルテンツァ-旅立ち-」収録)
2.サクラ咲ク(作曲:妹尾武)
(妹尾武「RETRO MODERN DANDY」収録)
3.翼(作曲:妹尾武)
(KOBUDO -古武道-「時ノ翼」収録)
4.リベルタンゴ(作曲:アストル・ピアソラ)
<即興コーナー>
5.即興曲〜「前向き」な短調曲(作曲:妹尾武)
6.即興曲〜「爽やか」なアヴァンギャルド曲(作曲:妹尾武)
7.幸せのダイニング(作曲:妹尾武)
(映画「ママ、ごはんまだ?」オリジナル・サウンドトラック収録)
〜休憩〜
8.男はつらいよ(作曲:山本直純)
9.Playng Love(作曲:エンニオ・モリコーネ)
10.いつか来た道(作曲:妹尾武)
(ARIA The NATURAL オリジナルサウンドトラック収録)
<リクエストコーナー>
11.おしえて(「アルプスの少女ハイジ」テーマ曲 作曲:渡辺岳夫)
12.イパネマの娘(作曲:アントニオ・カルロス・ジョビン)
13.ソナチネ 第2楽章(作曲:ラヴェル)
14.明日は来るから(作曲:妹尾武)
15.Just the Way You Are(作曲:ビリー・ジョエル)
16.シマダチ(作曲:村上てつや、宇佐美秀文)
17.ノクターン(作曲:ショパン)
18.新大阪(作曲:妹尾武)
19.今、会いに行きます(作曲:妹尾武)
(「いま、会いにゆきます」オリジナル・サウンドトラック収録)
20.僕らが旅に出る理由(作曲:小沢健二)
21.花は咲く(作曲:菅野よう子)
22.恋(作曲:星野源)
23.永遠に(作曲:妹尾武)
24.ワンダフルライフ(作曲:妹尾武)
(妹尾武「RETRO MODERN DANDY」収録)
25.めぐり逢い(作曲:アンドレ・ギャニオン)
https://youtu.be/Bk7W2kQ4MeU
妹尾 武 Acoustic Piano Night 東京クリスマス2016
スペシャルゲスト:佐藤和哉(篠笛奏者)
ゲスト:杉田せつ子ストリングスカルテット
日時:2016年12月21日(水) 開場/18:30 開演/19:00
会場:キリスト品川教会 グローリアチャペル
チケット料金:¥6,200(税込)全席指定
チケット一般発売:2016年10月21日(金)
チケットぴあ(Pコード:313-261)
ローソンチケット
イープラス
CNプレイガイド
キャピタルヴィレッジ
お問合せ:キャピタルヴィレッジ Tel.03-3478-9999
https://www.youtube.com/watch?v=8L1whH-q6xc
妹尾 武 Acoustic Piano Night 東京クリスマス2016
スペシャルゲスト:佐藤和哉(篠笛奏者)
ゲスト:杉田せつ子ストリングスカルテット
日時:2016年12月21日(水) 開場/18:30 開演/19:00
会場:キリスト品川教会 グローリアチャペル
チケット料金:¥6,200(税込)全席指定
チケット一般発売:2016年10月21日(金)
チケットぴあ(Pコード:313-261)
ローソンチケット
イープラス
CNプレイガイド
キャピタルヴィレッジ
お問合せ:キャピタルヴィレッジ Tel.03-3478-9999
お送りして来ましたシリーズ「おとまかせ」。
11月12日にメロディーラインにて初ステージとなるズーコとタケシのコンサートを
より皆様に楽しんで頂きたいという思いから始まったこのシリーズ。
今回第八話が最終回となります。いろいろなズーコとタケシの裏話もしてきましたが、当日は
もっともっとこのシリーズに書ききれないほどのいろんなお話もしたいと思っています。
本日は第八話最終回「ズーコとタケシ」です。
初めてタケシ氏に「苗場オンリーだったこの企画をコンサートにしたい」と話した時には、
まさか叶うと思わなかった。
提案する事さえもいいのかな?。。と思っていたけれど、
あの日、苗場の控え室で見上げたゲレンデに上がる冬花火みたいに、
その思いは鮮やかに花開き今回二人のコンサートが開かれる夢が叶いました。
「やると決めたら、形にしよう!作って行こう!」と盛り上がり、デザイナーさんとヘアメイクさんとみんなで作戦会議。
今まで見た事の無いようなちょい悪な表情をしたタケシ氏と、人生相談したくなるようなチイママ風ズーコの二人のチラシが出来上がりました。
ソウルパワーの日に情報解禁になり、たくさんの宣伝チラシの中にそっと忍ばせたこのズーコとタケシのチラシ。
初めて見た方からの「固まった。。」とか「吹き出した。。」などの反響ももの凄く、
ソウルパワー楽屋にて、むふむふ微笑んだのを覚えています。
それぞれの音楽のルーツ深くにあった、「大好き」を集めたズーコとタケシ。
一緒に作曲部屋で歌うこと、苗場にて演奏することから始まったこの二人のユニット。
このステージで、二人がどんな音を奏でるのか?
みなさんに是非11月12日品川プリンスパークタワー内、メロディーラインにて、確かめて欲しいと思っています。
皆様のご来場をお待ちしてます!
さぁて、タケシ様、いよいよですね。
チラシのちょい悪な表情のタケシ様に結構ハマっているズーコです。(あまりにも見た事の無い雰囲気だったので。。)
当日は、いろんな初めて見せてくれますか?
一緒に演奏出来るのを楽しみにしてますね。
(タケシより)
いろんな初めてって、、、(笑)
チラシ、夏の横濱で撮ったね。
確か船で台湾へ演奏旅行した帰りで暑かった記憶がある。
品川は海も割と近いし、ちょいと潮風の漂う大人の素敵な一夜になりますように。
それでは、12日にお逢いしましょう。
皆様、こんにちは!ズーコです。
今日も始まりました。ズーコとタケシのおとまかせ
いよいよ11月12日に近づいて来ましたコンサートについて
お話させていただきますよ〜。
シリーズ第七話「コンサート」
今回のズーコとタケシのコンサートでは、二人が奏でる音の世界を皆様に堪能して頂きたいと思っています。
シンプルなアコースティック編成で、じっくりと名曲たちの美しいメロディーや歌詞を味わってもらいたい!
美メロに心まで包まれるひととき。
そんな贅沢な時間を皆様と一緒に過ごせたら幸せです。
そして、今回はたくさんの「初めて」にも挑戦します。
まずは、いつも苗場のタケシ氏のコンサートにて行われている「妹尾ちゃんと作ろう!」のコーナー。
お客様と即興で曲を作って行くこのコーナーですが、今回はそれを「タケシとズーコと作ろう!」に変えてチャレンジ。
今回はあの日の曲作り部屋での時間に、皆さんにも参加して頂こうという。。。
まさに「おとまかせ」のスペシャルな時間になりそうです。
そして、もう一つ私ズーコが心待ちにしているのは。。。なんとなんと!!
タケシ氏が歌うコーナーやズーコとのデュエットもありそうです。
ゴージャスセルフカラオケの時には、一緒にハモったり、歌ったりいろいろありましたが、
ステージ上でじっくりタケシ氏と歌えるのは、初めてかもしれない。こちらもとても楽しみです。
溢れ出すズーコとタケシのひととき。皆様どうぞお楽しみに!
そして、今回はサポートで、私ズーコは「はじめまして」のベーシストの方に参加していただきます。荒砥亮太さんです。
妹尾 武 夏のセッションライブにベーシストとして参加されている方です。
タケシ様、荒砥さんとは、お付き合いは長いんでしょうか?
どんな方ですか?よかったら教えてくださいませ〜。
それから、歌う??。。。よね??
(タケシより)
気がつけば盛り沢山なライブになりそうだね。
外はもうすっかり寒いからあったかいステージになればいいな。
荒砥君の特筆すべき点は何と言っても元甲子園球児だという事実。
桜美林高校という名門でキャプテンをしてたんだよ。
で、ベースボールからボールを取ってベース弾きになったという、
ウソのようなホントの話。すこぶるナイスガイであります。
「歌う??。。。よね?」って僕に言ってる?
歌いますよ、たぶん。(笑)
さぁ〜、今回も始まりましたシリーズ「おとまかせ」
皆様にズーコとタケシを少しずつ知って頂き、
12日のコンサートをより楽しんでいただきたいという思いから、二人で始めたこのシリーズ。
いよいよ今回は6話となりました!
全てはこの場所から始まった。。。そう第6話「シャトレーヌにて」です。
シリーズ第6話「シャトレーヌにて」
第5話でもお話ししましたが、果てしなくお洒落なラウンジ「シャトレーヌ」。
こちらのタケシ氏のコンサートは、毎年大人気でなかなかチケットがとれないそうです。
苗場の雪景色を見ながら、タケシの奏でる愛のメロディーと美味しいカクテルで、
日常を忘れる時間。皆さんがとても楽しみにしているコンサートですね。
そこに。。。ある年、飛び入りで参加させて頂く事になりました。
その日の試飲会に参加させていただいた時に「飛び入りで歌いに来たら??」とタケシ氏からのお誘い。
「いやいや。。。このお洒落な空間をぶち破るような私の参加は。。。良くないでしょう??」
あきらかに、ほんとに。。。自分でそう思っていました。
が、優しいタケシ氏のお誘いに、甘えて「何事も経験」と思い飛び入りで歌わせて頂く事になりました。
悩んだ末に、あえて自分らしいソウルの名曲をピアノ演奏で歌わせてもらう。
タケシ氏独特の世界にソウルの曲が染まる。それがまた楽しかった。
そして、何度目かの飛び入りの年に。。。。思いついてしまったのです。あれを!
あまりにも冒険すぎるのか?本当にやって大丈夫なのでしょうか?ドキドキの私に一言。
「面白いからやろう!」って。そうです。あの演歌のメロディーとソウルの名曲を
ミックスして行く企画。かなりドキドキの企画でしたが、タケシのスペシャルテクニックで、
やはり会場はお洒落な空気漂う時間に塗り替えられて行く。尊敬です。。。楽しかった!
そして、もう一つタケシ氏の苗場コンサートの楽しみは、お客様が押さえた鍵盤の音から即興で
美しい曲を作曲してくれる「せのおちゃんと作ろう!」のコーナー。
毎回、「このままレコーディングしてリリースした方が良いのではないでしょうか?」
という心に響く美しい曲ばかり。
今回はこの作業にズーコが参加して、「ズーコとタケシと作ろう!」のコーナーに
挑戦してみようと思っています。12日のメロディーラインでは、
どんどん新たな二人の世界へと冒険して行きますよ。楽しみにしていてくださいね。
タケシ様、「ズーコとタケシと作ろう!」のコーナー、今までやった事のない世界。
かなりドキドキです。もしも当日ズーコが固まったらタケシのスペシャルテクニックで
リード(フォロー)よろしくお願いします。(笑)
(タケシより)
ほんとにあの場所はね、最初はどうしようかと思ったよ。
白いゲレンデがずっと拡がっておまけにピアノまで白い。
ゴスペラーズのステージの前後にバーの片隅でちょこっと弾くぐらいのつもりだったから
まったくの想定外。最初の頃はほんとうに緊張してた。
でも何年か続けていくうちにほんとにあの空間でみんなと過ごす時間が愛おしく感じるようになった。何回かメンバーが飛び入りで歌ってくれたり最近じゃズーコも来て歌ってくれたり。
何が起こるかわからないその瞬間が積み重なって毎年冬物語ができるわけです。
今回もきっとなにか特別な一瞬があると思う。
俺、そんなにテクニシャンじゃないと思うけど、精一杯努めます。(笑)
こんにちは!ズーコです
11月12日品川プリンスパーク内、メロディーラインにて
初のコンサートを行うズーコとタケシ。
昭和の香りがプンプン漂うビジュアルの二人。
ズーコとタケシの始まりの話や裏話をみなさんに
シリーズ「おとまかせ」としてお届けしています。
少しずつこのユニットの事を知ってもらえたのではないでしょうか?
まだまだ行きますよぉ。
今日は第五話「苗場」です。
シリーズ第5話「苗場」
苗場にお邪魔させていただく時は、毎回DJバリK〜ん氏の「Club バリK〜ん」にゲスト出演
させていただいております。ゴスペラーズのコンサートが終了後、深夜に始まるこのイベント。
毎年大盛り上がりです。
そんな苗場で初めてタケシ氏のラウンジの話を知ったのは、
現地入りしてリハーサルが始まる前に、某グラシアス社長から
「ずうこ、カクテル呑みにいかないか?」の一言から。
「何を言ってるんですか?しゃちょぉ〜、ライブ本番前ですよ。」と柔らかく断るズーコ。
「妹尾ちゃんのラウンジシャトレーヌで今夜出すカクテルの味見会というのがあってね。
毎回きちんと味を確認する為に、みんなで試飲会があるんだよ。シャンパン使ったものとかあって、
おいしいんだよな〜」。。。。。。「行くっ。。。」
そして初めて訪れたラウンジ「シャトレーヌ」。フワフワでヒールがグラつくような絨毯。
フカフカのソファー、レンガ作りの壁に、開けた全面の窓の向こうに見えるスキー場の雪景色。
そこに置かれた真っ白いピアノ。
そんなお洒落空間でいただくカクテルは、日常の嫌な事全部を溶かしちゃうくらいのミラクルなお味でした。
是非夜の本番を見てみたい!とリハーサルの合間を抜け出してシャトレーヌへ。
タケシ氏の演奏と作り出す空気がプラスされたそこは、昼間感じたお洒落さよりも、
さらにさらに素敵でした。ゆったりと時間を忘れる贅沢なコンサートでした。
そのコンサートの中に飛び入りさせていただくきっかけは、次の年のカクテル試飲会でのお話。
次回の第6話「シャトレーヌにて」にて、またお話致しますね〜。
タケシ様、今回二人のカクテルも作りたいと思っているのですが、いかがでしょうか?
またまた、どんなミラクルなものにしましょう??
(タケシより)
毎年恒例の苗場マジック。
気がつけばあの場所で演奏するようになってもうずいぶんと時間が経つけど
その空間のみんなのキラキラ感は半端ないね。
街の喧騒に日々の現実を置いて来た感じ。
もう毎回骨の髄まで楽しんでもらいたいという想いでついついステージも長くなっちゃう。
あんなみんなの素敵な顔見ちゃうとああまたいい曲作んなきゃって思うよ。
カクテル、次回までに考えておきます。
つうか一度でいいから客席で観てみたい。(笑)
さぁ、今日も始まりましたシリーズ「おとまかせ」
本日もあなたをズーコとタケシの世界にお連れしますよ。
だんだんと謎のユニットの実態が見えて来ましたね!!
みなさんに「続きが楽しみ〜!」とか「何話までいくの〜?」
とかいろいろご質問やご意見も頂いております。むふふっ。次はレコーディングの話です。
第四話は「ズーコアルバムのレコーディング」のお話。
タケシ氏に一緒に作っていただいた曲から3曲を選んで、レコーディングが始まる。
一曲はゴスペラーズの安岡君に作詞をして頂き、「世界が終わる前に」という曲に仕上がりました。
イメージから、プロデュースをフィラデルフィア在住のプロデューサーJames poyserにお願いしました。
美しいR&Bバラードになりました。もう一曲のVelvet Flowerはk-muto氏に!
思いがけないラテンアレンジに驚きワクワクしました。
そして3曲目「明日の扉」はタケシ氏にピアノを弾いていただきました。
レコーディングの日、スタジオにてピリッと痺れるような緊張の空気。一瞬を永遠にする作業。
タケシ氏の鍵盤を包み込むように奏でる姿が好きです。優しくて温かい最高の曲になりました。
この曲たちは、12日のメロディーラインでもズーコとタケシのバージョンで演奏します。
初めての二人での生演奏です。こちらもお楽しみに!
レコーディング後、「居酒屋おずぅ」(私のうちで開かれる吞み会の事です)
が開店。スタッフ数名とプロデューサーのK-muto氏、何人かでレコーディングお疲れさま会をしました。
そんな時、ふと消えたタケシ氏。どこに行ったのかな?と探してみると、
ベランダのソファーにすっぽり沈み込み、キャンドルと夜景を相手にグラスをカラカラ一人乾杯。
まだズーコがガラケーだった時代、iPhoneから音楽を流しながら一杯呑んでいるその姿は
憧れるほどお洒落でした。
そして、その時にタケシ氏が流していたのは、やっぱり昭和歌謡。
美空ひばりさんや、フランク永井さんが、東京の夜空に溶け出して行った。
かなり寒い夜だったけれど、そこに合流して、夜更けまで歌謡曲の話に盛り上がったのを覚えています。
タケシ様、楽しい夜でしたね〜!今回のコンサートの中でも、好きな昭和歌謡の話やおススメなど、教えてくれますか?
レコーディングやその後の呑み会、懐かしいな。
憧れるほどお洒落でしたってのはちょいと盛りすぎじゃない?(笑)
とにかく作業後にお邪魔したベランダが心地よかった記憶はあるね。
マドをそっと開けてみる、冬の風のにおいがした〜♪てな感じで。
夜の酒の肴はそのときの気分次第でフランク永井からジョニー・ギルまで、
iPhoneのスピーカーってAMのモノクロラジオみたいでなんか好きだな。
そんな話も当日はしたいね。
みなさん、こんにちは!ズーコです。
今日も始まりました。シリーズ「おとまかせ」。
だんだんとミステリアスなビジュアルの二人のユニット「ズーコとタケシ」のコンサートの
様子が少しずつ、皆さんにも感じて頂けているのではないでしょうか?
本日は第3話に突入です!
シリーズ第3話「ぽっぷ」
作曲の為に入った部屋にて、二人で時間を忘れてのセッション。
タケシ氏の生み出す美しいコードの上に、メロディーを口ずさみ、
二人でいろんなドアを開けるように作曲して行きました。
お互いに好きな音楽のジャンルが幅広く、時にこのセッションは
全く想像出来ないような世界へと入り込んで行く。
ズーコが歌う演歌のメロディーが、バカラックの世界になったり。。。
ピアノでも演歌の「こぶし」のような雰囲気をだして
演奏するタケシ氏に驚きながら、気がつけば引き込まれてる。
そこからポップスの世界へ。
お互いが子どもの頃に聴いていた「歌謡曲」には、
歌詞もメロディーもアレンジも素晴らしい曲がたくさんあるね!という話から、
流れるようにポップスセッションへ。
ソウルから始まった曲作り部屋の世界が、懐かしい世界に包まれたり
今の音楽に発見したりしながら、最終的に数々のポップな名曲の凄さに感動したのを
今も覚えています。
そして、自分のやるべき音を見つけて「アルバムのレコーディング」に突入できました。
様々な表情を魅せてくれる大好きなタケシ氏のピアノの世界、
でも歌謡曲好きはズーコにとってかなり以外でした。
それを知って益々大好きになりました。
タケシ様、まだ魅せた事のない「シークレットタケシ」魅せてくれますか??
二人の世界を生であなたも体験してみてください!
12日のメロディーラインにてお待ちしています。
第四話は「ズーコアルバムのレコーディング」の世界へお連れしますよ。
誰かと一緒に曲を作ることの楽しさや可能性を感じるようになったのは
ゴスペラーズとの出逢いが大きいね。
それまで曲作りはずっと独りでやって来たから。
互いの意外な部分を見い出せるのも現場ならではの醍醐味。
同じ景色を見ていても頭のなかでかかる音楽は違う。
それぞれの人生や日々の生活を持ち寄って一つのものを作り上げる楽しさ。
今回のライブでそんな楽しさを普段より色濃くみなさんにお届けできたらなと思っております。
まあ昭和風にゆうと「おせちもいいけどカレー もね!」といった感じかな。(笑)
みなさん、こんにちは!ズーコです。
11月12日のメロディーラインのコンサートに向けて始まったズーコとタケシのシリーズ
「おとまかせ」前回の第一話、楽しんでいただけたでしょうか?
ズーコとタケシのコンサートの楽しさを倍増させるような裏話をシリーズでお届けして行きます。
さぁて、待望の(あくまでも自分で言う)第二話スタート。
シリーズ第二話「制作」
「タケシ氏と音楽を作りたい!」という思いが溢れ、一度会った機会に勇気を出して
「一緒に曲を作って欲しいなぁと思うんですが。。。」と図々しいけれど、
遠回しじゃなくストレートに聞いてみる。
快くOK頂き、ワクワクの曲作りが始まる。
(よくある業界挨拶「また今度!」じゃなく本当に始まった事が嬉しかった)
そして鍵盤が一つあるだけの部屋に二人で籠る。
前日まで「あ〜しよう、こ〜しよう」と自分で考えていたんだけれど、始まった瞬間
頭の中にあったそれらを白紙に戻し「今日二人から生まれるものだけを形にしよう。」と強く思う。
タケシ氏の奏でるコードの上で、ただひたすらにメロディーを口ずさむ。
それを回しっぱなしにしたレコーダーで録音して行く。
たしかその部屋にいたのは5時間ぐらいだったかな?
でも、そのかなりの時間、お互いの好きな音楽を贅沢なタケシの生ピアノカラオケしていた。
とくに自分たちが子どもの頃の歌謡曲の話では
かなり盛り上がりました。(そちらはシリーズ第三話にお話しします。お楽しみに!)
そんな名曲の数々を、デュエットしたり、ハモったり。。。終わらないマニア2人の生カラオケ。
この上なく楽しい時間でした。
そして、溢れる音を休憩させて、録音した全ての曲を聴き返して行く。
そしてその録音の中からレコーディング作業へと繋がって行く。
まさにこれがズーコとタケシの熱い「始まりの瞬間」だったと確信しています。
レコーディングの事もこの後のシリーズの中でご紹介して行きますね。
出来上がった何曲もの美しくてドキドキするメロディーたち。魔法のようです。
タケシ様、12日のメロディーラインでも「タケシマジック」見せてくれますか??
だって「また今度」とか「そのうちね」は嫌いだもの。(笑)
あの日は休憩時間もヒット曲を歌ったりして音づくしの一日だった。
ズーコちゃんはほんとうに歌が好きなんだなと思った。
ライブは生物だからマジックが出るかどうかはわからないけど、
苗場もそうだけど雰囲気も含めて会場のみんなで盛り上がれたらいいね。